左の写真の木靴は、20世紀初頭にオランダ全土で作られていたタイプの木靴です。
1940年頃まではこれがいわゆる「基本モデル」だったのですが、その後は色々な職人が生き残りをかけて差別化を図り、他と違う個性的な木靴を作り始めました。
木靴職人が市場に増加するにつれ、その多くはまだ木靴の需要の大きい地域に拠点を移していきました。
1960年前後には職人たちはオランダ全国に散り、それぞれが根を下ろした場所で独特な木靴の製作に専念しました。
オランダの木靴が地によって違う形をしているのは、こうしたわけだったのです。
下の地図では、それぞれの地域の木靴がご覧いただけます。街をクリックしてください。
地図から見られる木靴は、全て1986年から1989年にかけて製作されました。その時点で既に現物が残っていなかったので、古い写真をもとに再現したものもあります。