仮彫りは、チャプター9でも触れたチェイサーという錐でおおまかな仕上げをする過程です。
最終的な仕上げには何種類かの「のみ」(彫刻刀)を用います(fig15参照)。
内側はフックナイフで削っていきます(Photo41)。
特に親指の入るスペースが狭いと爪が指にくい込むので、じゅうぶんな広さを確保します。
次に「平のみ」を使用して、土踏まずからかかとにかけての部分を掘ります(写真42・43)。
それぞれの道具の構え方で、使い方もおおよそお分かりいただけるかと思います。
Photo
45 では、靴底用の「のみ」で親指の関節と足の小指のためのスペースをくり抜いています。

仮彫りが終わったら、木靴を手で一気に外します。